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12-5-20(日) 日々日々日々

 相変わらずです。

 毎年「ちのはて」が出てるあれは無事申し込みが済んだので、たぶん6月半ばくらいにお知らせがあります。本番は7月です。入場無料演奏時間約20分強。

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 幸運なことに体調は戻っていていて、さらに良いことに掃除の習慣も続いています。辛いことや悲しいことがあったら小一時間くらいとりあえず掃除して、物を動かしたり戻したり行ったり来たりで肉体的にはわりとグッタリするのですが、そんなグッタリ感も良いものです。やりすぎなければ。

 今日は洗濯機の槽の汚れが取れる洗剤と、風呂釜の汚れがスッキリという洗剤(どちらも使いきりタイプ)をホームセンターで買いました。早速洗濯機をごんごん回し、お風呂のほうは漬け置きタイプなので残り湯に投入してまた明日。楽しみです。

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 ついこの前、街での用事のついでにおなじみ「リーブルなにわ」に立ち寄ったら、ここはどこの店なんだっけと思うくらい棚も配置もまったく変わり、ピッカピカになっていました。店内リニューアルしたそうです。漫画はそんなに変わらず、ライトノベル系統が増えて、普通の文庫はぱっと見だいぶ減ったような気がします。いやちゃんと冊数数えてるわけじゃないので、ぱっと見の印象ですけどね。通路が広くなったのはありがたい。

 中公文庫などで、入手困難だったシリーズのフェアをやっていたのでざっと見る。結局漫画の新刊と一緒に、室生犀星『我が愛する詩人の伝記』を購入。

 ぱらっと冒頭を見て文章が美しいなと思ったのと、詩人の目から見た詩人に興味があったのが動機である。これが、正直最初「ぶ、文庫としては高いね……」と迷ったのだが(260Pくらいなのに1400円強するのだ)帰り道にさっそく少しずつ読み始めて、ああ買ってよかったなあ、他に買い物の予定もまだあったのだが我慢して買ってよかったなあ、としみじみできるものだった。

 北原白秋、高村光太郎、萩原朔太郎……並ぶのはビッグネームばかりである。ただ、一人につき20Pほどの分量であり、一般的なイメージの「伝記」とはかけ離れている。まず、生い立ちから書き始めるような真似はされない。室生犀星から見た、室生犀星ビジョンとも呼ぶべき思い出の記録なのだ。

 最初の北原白秋の場合は、白秋の処女詩集『邪宗門』を犀星が買い求めるところから記される。

「月給八円の男が一円五十銭の本を取り寄せて購読するのに、少しも高価と思わないばかりか、毎日曜ごとに金沢の本屋に行っては、発行はまだかというふうに急がし、それが刊行されると威張って町じゅうを抱えて歩いたものである。誰一人としてそんな詩集なぞに眼もくれる人はいない、彼奴は菓子折を抱えて何の気で町をうろついているのだろうと、思われたくらいである。」(本書7Pより引用)

 ……なんだかもう、この人(犀星)は嬉しくて嬉しくてしょうがないのだなあ、と和んでしまうのである。嬉しがり屋さんである。もちろん嬉しがるエピソードだけではなく、高村光太郎の章ではライバルに対する複雑な感情が、高村邸に出向いた時の顛末と共にくまなく綴られている。

 もったいないので、眠る前に今日は一人、今日は一人というふうにちびりちびりと読んでいる次第。

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Akiary v.0.61