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11-4-11(月) 徐々に春に近づき

 9日(土)は、先週に引き続き、「美術館が消える9日間 -アートから出て、アートに出よ。-」 のために札幌近代美術館へ。先に西11丁目に用事があったので、そっちを終わらせてから西17丁目の近美までてくてく歩く。だいぶ暖かくなってきていて、散歩代わりにちょうどよい距離だった。

 先週はライブ開始のギリギリに行ったため、展示を見ておらず、この日は早めに行って展示もしっかり見た。とはいえ、Twitterのハッシュタグで「すごい!」と言われていた、金子良(のびアニキ)さんの作品がご本人休憩中につき体験できなかったのが残念。札幌ハプニングの酔っぱらいイベント自粛騒動にまつわる映像が流れていたので見たり、伊東篤宏さん、高橋幾郎さん、梅田哲也さんの作品のところでそれぞれしばらくまったりしたり、そんな感じでした。

 ライブは、ダンススタジオマインド、古立太一さん、塚原義弘さん、角煮の順で進行。先週同様、他の方の展示のために組まれたとおぼしき「足場」のところで開始。

 演奏はどれも良かったのだけれど、この日はここのライブが真の「解散ライブ」になってしまう角煮がさすがに気合満点のベストアクトで、大満足すぎた。最初に角煮もほおばっていたし、途中で生肉を頭の上にのっけたり、足場に上がって「だーいーあーなーひー」(持ちネタ、というか持ち曲)をやったり、ぎっちり濃密だった最後のパフォーマンスの場に立ち会えたことを心から幸運に思う。

 ライブの後は来ていた方々と飲み会へ移行。ベルギービール専門店でシメイ(赤)とかデリリウム・トレメンスとかデリリウム・ノクトルムなどを頂いて大変美味しゅうございました。特にノクトルムは「暗闇の妄想」という意味も怪しくてよいし、色もその名の通り暗褐色、濃いコーヒーや煮詰めたカラメルのような複雑なフレーバーでゆっくり味わって飲むのにとても◎でした。

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 日曜日は昼に起床後、選挙の投票と図書館に行って帰る。図書館で、昔家にあった児童書の続き(第二部)を借りてきたら、家にあった第一部が「第一部のpart1」だったという事実が第二部を読み始めてから判明したため、またそこから借り直さなくてはならない。ありゃまー。

11-4-5(火) まだ冬と春のあいだ

 週末はとにかく寒かった。雪、ところどころ吹雪。道路は大体溶けてるので歩きやすく……はない。水たまり。雪もこの時期のは水分が多くてべちゃべちゃとコートにくっつくし、あと一歩で完全な春というところでやきもきするのは毎年のことである。

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 日曜は、札幌ビエンナーレ・プレ企画2011の 「美術館が消える9日間 -アートから出て、アートに出よ。-」、ライブパフォーマンスを観に札幌近代美術館へ。早めに行って展示も観ようと思っていたのだが、雪があまりにもひどいのでのんびりライブだけ行くことにする。また次のライブパフォーマンスも行くことだし。

 案内には「招待制」とあるので一部で混乱を招いていたこのライブであるが、プレ企画展覧会のチケットか半券を見せればOKということであった。ちなみに行った時には既に閉館の時間だったため、いつもの門には「ライブをご覧になる方は北側通用口に回ってください」というような看板がかけられていた。通用口から入り、職員専用入り口を通ってロビーに出て、いったん終了したはずの展示室が会場となる。不良みたいでかっこいい。

 展示室の床に直座りで観賞(9日のライブも同じ形式のようなので、1時間半〜2時間直座りが辛いという人は、座布団みたいなものを持ってったほうがいいと思う)。

 最初は、高橋幾郎さんと室野井洋子さんのユニット『あの世のできごと』。幾郎さんのサウンドに合わせて、あらかじめ工事現場のような足場に昇っていた室野井さんが、ゆらゆらと武骨な階段を降りてくる。しかも四つ這いで頭から(!)。室野井さんの腕は信じられないほど細く、肘を曲げて段を踏むその姿は繊細なマシーンか昆虫のようにも見えた。すぐ前に座っていた子供が怯えていたように見えたのだが大丈夫だろうか。

 二番目は、伊東篤宏さんのオプトロン演奏。私が伊東さんをライブで観るのは、2006年11月@ことにパトス以来である。そんなに経っていたことにいまさら驚いた。

 その時はピカピカペカペカバキューンズギューンという印象だったのだが、今回は音がぐっとポップになり、これが本当のエレクトロニカかもしれないなあと思った。蛍光管だけに。近くで観たので結構まぶしくて、時々目を閉じて、瞼にフラッシュする光と音を楽しんでいた。

 最後は梅田哲也さん。場所を変えて、展示室の終わりのところでの演奏。天井から吊り下げられたモビールには青い風船とインスタントラーメンの容器がぐるぐる回り、なんともいえないゆるい空気の中で「ジー」と音を出すボックスを持った梅田さんが段ボールを積んで運んだり、最後にランプをぐるぐる回してそれにぶつけて終了させようとして二回くらい失敗して客席からは「がんばれ……!!」という無言の応援の念が満ちたりと、こう書いてると何がなんだか自分でもわからないのだが、梅田さんのパフォーマンスほど「実際に観て!」としか言い様がないものも珍しい。そして面白い。

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Akiary v.0.61