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06-12-31(日) 2006年出た&観たライブ一覧

 今年一年を振り返って日記を読むと、しみじみしますね。

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 さて大晦日、今年観た&出たライブを振り返ってみました。(昨年分はこちら→2005年出た&観たライブ一覧

 ・マークが「観た」、■マークのものは自分の「出た」やつです。リンクが貼ってあるものは、該当の日記へ飛ぶことができます。

 出たライブは7本(未来博のステージ数を加算するとすごいことになるので、あれはまとめて1本、と計算)。観たライブは28本。今年はかなり意識して、フットワーク軽くライブを観に行ってたと思います。NMAのイベントは結局皆勤賞とっちゃいましたし。来年も、ニコニコしながらライブに通えますように。あともちろん自分が出るほうも。

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【1月】

特になし。
でもMD西村さんのスピーカー焦がす。

【2月】

円山音楽夜会@Lotus

 2006年のライブ始めとして、いい出来だったと思います。この時の録音はsound.jpでサイト作ってアップ済。(→こちら

ギャラリー市田ライブシアター化計画−第2段階−@ギャラリー市田

 カルテットの最後のほうはよかったかなという記憶。その他は結構反省点が多い。

【3月】

"MAQUILLA" 1st Live@カフェ・ダイマ
赤ヒ夜第四十三夜 穀潰し青年U@十蘭堂

 同日にライブ2本はしご。楽しかったんだけど、十蘭堂のイベントのほうは最前列で見てて大変スリリングでした。骸骨もげすぎ。

Vive les aMis. vol.2@The HAKATA

 向山千晴さんの電子音響(4チャンネル作品)を堪能できたのは楽しかったです。おでんバーのおでんもおいしかった(はんぺんなかったのは残念だけど)。

宝示戸亮二×巻上公一DUO@くう

 凄かった、としか言えないのはダメなんだけど、凄かった。

MA-DA-RA・キッコリーズ・佐賀優子スペシャルバンド@くう

 結構珍しい組み合わせだったかも。どれも好きな方々だったのですごく幸せな夜でした。

【4月】

たまトザ第3回公演 『LOOPS』@THE GUIDE

 坂本みゆさん脚本・演出。演劇はほとんど見たことないんですが、結構ツボにくるギャグが挟まれていて終始面白かったです。

FOT東京サロン@円盤

 デジタルテルミン&エフェクター、Etherwaveの二台を使って即興をやってきました。東京での演奏は初めてだったのでかなり緊張していたのですが、それが上手く演奏の集中力につながったようでうまくいきました。

Stoned Soul PicnicVol.15@西麻布BULLET'S

 東京滞在を利用して、ジャパノイズのイベントへ。長丁場のイベントで、ソファーやクッションがあってごろごろできる会場だったので、アルコールは摂取しなかったものの凄まじく極楽気分。

春の音楽祭@weird-meddle record

 神田さん、河口さん、古立さんの三人の演奏の移り変わりを春夏秋冬で味わう渋いイベント第一弾。弦の振動を見るのは楽しい。

【5月】

ドラびでお@ことにパトス

 パトス満員。ドラびでおは凄いよ! という伝説を聞いてはいたのだが、確かに凄かった。またライブ観たいのですが無理かなあ。

【6月】

アガルタ通信@くう

 2007年はもうちょっとアガルタ通信のライブにまめに通いたい(予定)。

踊り放題ランド June.@コンカリーニョ

 尹明希(ユン・ミョンフィ)さんという名前を忘れないようにしよう。いいもの見せてもらいました。

第一回虹色Chaos@コンカリーニョ

 あとで写真見たら、エフェクターがしがし踏んでて多少足位置がみっともなかったので、もうちょっとおしとやかに踏みたいものだと思った。

【7月】

Assembly at Gallery Ichida@ギャラリー市田

 ソロ、ソロで最後にデュオとか、デュオ2組で最後にカルテットとか、最後に皆で演奏、というのは観ていて好きです。ギャラリー市田といえば、2007年もまたお借りして何か面白い企画をできたらなーと画策中です。よろしくお願いします。

東京ナミイBAND@ことにパトス

 まさか相良奈美(東京ナミイ)さんのパフォーマンスを生で見られる日が来ようとは。7年くらい前の自分に教えてあげたら喜ぶんだろうなあ。見られるんだよ。

【8月】

■テルミンミニコンサート@こども未来博・ほくでんブース

 未来博に通って過ぎた2006年夏でした。真夏日が多くて、いやー暑かった〜。長丁場のイベントでしたが、大きなトラブルなく終えられてよかったです。

踊り放題ランド August@コンカリーニョ

 手塚夏子さんの『 私的解剖実験-3 』〜 リクエスト編 〜(事前、観客にインタビューがある)で、テルミンとダンスについて語ったような記憶。

吉本大輔舞踏公演@スピリチュアル・ラウンジ

 十蘭堂十周年記念興行。たぶん2006年観たライブの中で一番濃い。

MO'ELEMENT@モエレ沼公園

 塚原さんは、自分の出番が終わった後に外でスポーツカイトを揚げて遊んでいた。ぴょこぴょこ走り回る塚原さんは、ピラミッド内側から見ると昔の映画のキャラクターのようだった。

・American Express presents Jake Shimabukuro Gently Weeps Tour 2006@ジャスマックプラザ

 実は数年前からジェイク・シマブクロファンなのです。ウクレレ好き。

塚原義弘ソロ@アップルストア

 アップルストアのフロアには椅子があったのだが、それは椅子というかバランスボールっぽい謎のクッションで、実は聴いている最中にバランスを取るのに割と必死だった。

【9月】

大友良英十番勝負@くう

 その後二日間、耳がキーンとなってしまって結構大変なことに。でも楽しかった。

【10月】

音座なまらいぶ小樽2006@アートサロン

 1時間20分即興演奏、ほぼノンストップ。観るほうでは、F.H.Cをすごく観たかったんだけど、残念ながら出演時間枠が完全に同じだった。

第二回虹色Chaos@キングムー

 「ちのはて」(with GROK)、テルミン体験コーナー、ダンサーの右舞士さんと即興コラボと、一日で実質3ステージ……さすがに疲れましたが充実したイベントでした。

円盤たぐち at weird-meddle record@weird-meddle record

 「その他」のレコードの深遠なる世界を垣間見る。

12k/Line Japan Tour 2006 SAPPORO@AGRA

 MoskitooさんのCDって出てるのかな。あったら欲しい。

【11月】

拳法+マコフェイライブ@JAMUSICA

 マコフェイのフェイターンさん(ボーカル&テルミン)と初めてお会いする。テルミンを弾く方と会う時は、いつどこでもドキドキする。

宇波拓×伊東篤宏 SOLO & DUO@ことにパトス

 オプトロンで一瞬風邪が治る(でも結局ぶり返すのだが)。

MIX・MAX・MUSIC!@北海道立近代美術館

 その後MIC JACK PRODUCTIONのCDを本当に買った。

city裏@micro.

 2006年最後のちのはてライブ。マトリョミン振りまくり。

【12月】

からくりワンマンライブ@くう

 約一年半ぶりのからくり。安藤さんが爽やかな笑顔で演奏していたのが印象的だった。

FRATENNx宝示戸亮二@くう

 FRATENNの2曲目は、数日後突然頭の中で再演されて驚いた。脳ってやっぱり記憶してるんだなあ。

赤ヒ夜第五十八夜 果てというのが本当にあるなら@十蘭堂

 えにし(中本裕さん)のライブは今年一度逃していたので、そういう意味でも幸せな一夜だった。

湿った生き続く理由2@スピリチュアル・ラウンジ

 角煮、きのこ投げ。

06-12-30(土) 2006年面白かったフリーゲーム個人的まとめ

 昨年末、この日記でメモも兼ねて2005年面白かったフリーゲームを挙げてみたのですが、意外に好評だったので今年もまた。えー、自分がWin使いなのもので、大体がWin用ソフトです。Macの方ごめんなさい(でも一部、ブラウザで遊べるゲームもありますよ)。 それでは年末年始「ゲームやりたいよー」という方に向けてつらつらと。

■オシチヤ

 妖怪のお屋敷から脱出するアドベンチャーゲーム。

 主人公の「少女」は、屋敷の中の妖怪に見つかるとアウトなのですが、そこで助けになってくれるのが、ゆかいなちっちゃい妖怪「すねこすり」。少女とすねこすりはとある条件で、操作を切り替えることができます。それぞれの特性を生かしながらお屋敷を探索しましょう。

 根本的なテイストは同作者の前作『マヨヒガ』(こっちも面白い!)と似ているのですが、すねこすりの登場、お屋敷の表世界/裏世界という点など、『オシチヤ』のほうが選択ルートも多く、難易度は上がっています。それにしても、すねこすりってかわいいな。うちにも一匹くらいいてもいい。

→Vectorからダウンロードする

・小麦畑
http://www116.sakura.ne.jp/~wheat/w/


■cubic3

 闇の中で展開するノベルゲーム。

 主人公らしい「僕」は、「君」に「そいつ」について語ります。「君」は誰なのか、「そいつ」は一体何なのか……記憶を失った「僕」の選択肢によって違うエピソードが明かされていきます。一プレイは数分、全部を読むには小一時間もかかりませんが、密度は相当に濃厚。

 「18歳以上推奨」とのことで、一部ややハードな描写がありますが、なぜかエンディングリストは妙に可愛らしいのがよい。このエンディングリストの作りだけでも相当に凝ってます。

 闇と謎、失われた記憶、というシチュエーションからサスペンス一辺倒の内容かと思いきや、実はかなりぶっとびなエピソードがあるので、理詰めが好きな方には向かないかもしれません。実験系。

・グロビュール
http://globule.info/


■TRUE REMEMBRANCE-remake-

 「セツナ病」に罹った者を癒すための、白い街。そこには病の元「錆色の記憶」を封じる「封士」達が住んでいる。封士の一人・「黒目」は、重症のセツナ病患者・「ラ」と名乗る少女の療養を受け入れることになるが……。

 2003年に公開されたノベルゲームのリメイク版。世界観は決して派手なものではなく、白い街の暮らしが淡々と描かれますが、中盤〜終盤にかけて真実が明かされる過程は見事。当時、旧版をプレイした時にその伏線の巧みさにかなり唸った覚えがあるのですけれど、今回のリメイクではなんとOPムービー(!)やスチル、オリジナル主題歌など格段にボリュームアップしていて、その作りの丁寧さにまた唸ったり。冬の夜にしみじみプレイするにはぴったりな内容です。

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・TRUE REMEMBRANCE
http://www.momo.dyndns.org/~true/


■Dungeon Escape!





↑なんかこんな感じの主人公が活躍する、ブラウザで遊べるゲーム。

 ルールは超単純。「光ったところをクリック!」こんだけです。襲い掛かる危機の順番がランダムだったりと気が抜けません。果たしてあなたはダンジョンをエスケープできるのか!(わたしはできました、やっほー)

http://www.studiohunty.com/dungeon/


■勇者降臨!!

 勇者降臨!さあ魔王を倒すための準備を!

 ただし3分間でよろしく。

 という最初からツッコミどころ満載すぎる設定のRPG。RPGなので敵を倒せばきちんとレベルアップしますし、仲間にできるキャラクターも多数登場します。武器防具も揃っており、イベントも多彩です。でも3分しかないというのは本当なので、えー、なんです、その、がんばって走り回るといった感じの内容になっております。どうすれば3分間で魔王を倒せるようになるのか、徐々に慣れていく感じが楽しいっす。あまりに楽しすぎてスコア全制覇……(ばかだ)。

 同作者のヒーロー製造RPG『(株)大盛産業』、その外伝というか暗部を描いた謎解きゲーム『落ちたる者達』も、独特の味〜いい意味のバカさと脱力感〜に溢れており、オススメです。

→Vectorからダウンロードする

・手と足
http://www.mb.ccnw.ne.jp/silverweasel/noh/hap/index.html


■迷宮少年

 ひたすらダンジョンに潜り。アイテムを集め。スキルを上げてジョブを極め。戦闘で貯めたポイントで好きな能力を強化し……と、もうこの手のものが好きな人にはたまらない、やりこみ型RPG。大きな特徴は「パーティーは最大3人」という点。後半になればなるほどこの制約がじわじわ効いてきます。良バランス。

 「AMR」=「アンディー・メンテ・リスペクト」(→Wikipedia - アンディー・メンテ)というコンセプトで製作されたそうですが、ツクール製のRPGでここまで育成の自由度が高いものはなかなかなく、ツクール好きとしても(特に2000は好き)嬉しい一本でした。

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・ふりげにっきのいえ
http://sunna-r3.hp.infoseek.co.jp/


■スミレの花

 今年のアンディー・メンテ作品で特に好きな一本、といったらこれ。

 見知らぬ星に一人残されてしまった子供、「スミレ」が主人公のシミュレーションゲーム。植物を育てて種や実を収穫し、自給自足しながら星を豊かなものにしていきましょう。植物の種類が多彩で、この種から花が咲いたらどうなるのかな? と想像しながら育てていく過程が楽しい。がんばれスミレ。

→Vectorからダウンロードする

・まおうせい
http://f4.aaa.livedoor.jp/~jiscald/

06-12-29(金) カレンダー買えませんでした。

・PS2『大神』ベスト版

・おかき

eneloop

・本5冊

 などを購入して今年最後の散財をし、今年最後の帽子部に参加。おみやげにお菓子と携帯ストラップなどをいただく。

 携帯、といえば、この日は電機店を3軒回って自分の機種に合うカバー(収納ケースではなく、直接かぶせて外見リメイク&本体を保護するカバー)を探したんだけど見つからず。やはりあの機種はマイナーだというのか! マイナーなんだろうなあ。しょうがないのでこの件はネット通販にするしかなさそう。

 あとこの機種はJavaアプリに対応しており、今までにないことができるのだった。つまりアレですよ、Javaアプリに移植されたソフトが携帯で使えちゃうんですよ! って世の中にとっくに出回ってる機能なんだけど、自分には縁のない世界だと思ってたのでちょっとだけ嬉しい。とりあえずナムコ・ゲームスに登録して、『ミスタードリラー』をプレイしてみる。掘り進むだけなのにこんなに楽しいのはなぜだ。そして主人公の名前がホリ・ススムというのに爆笑する。DSを持ち歩くより気軽でよいかもしれない……他にも簡易テキストエディタとか、地図ソフトなど「使える」ものがあるようなので今後の研究課題。

06-12-28(木) ねんまつ

 帰宅が何時になるか不明なので明日の金曜チャットはお休みします。

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 熱は下がりました。

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 まだ2007年度のカレンダーを買えていません。

 明日は街中に行く予定なので、いいカレンダーと巡り合えるよう念を送るばかりです。いいカレンダーというのは「真面目すぎない」「オシャレすぎない」「見てて飽きが来ない」「夜中3時くらいに見た時に気が抜ける」ものですこの場合。外国産のペット変装カレンダー(犬がかつらかぶってたりするの)がベストなのですが、今年のはあんまり良くなかったので却下。

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 こないだ咳が止まらなくなった時に、埃を取らねばと思って掃除はかなりこまめにやっていて、気づけばそれなりに綺麗な環境になっていたので年末掃除部門は終わり。

 もちろん年賀状は一月二〜三日くらいから書き始める予定。これは別にさぼっているのではなく、「年始の挨拶に行けない時に出すものが年賀状のルーツである」という古のルールに則っているというか都合のいい部分を採用しているのです。でも実際、年末に慌てて書くより年始のゆったりした時間に書いたほうがいいと思いますよ。二十枚くらいまでなら、ですが。

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 それにしても今年って発熱が多かったなあ。免疫力が低下してるのかなんなのか。

06-12-26(火) ねつねつ

 寝起きからやけにだるい(not二日酔い)と思って数時間が経過し、さすがに不審に思って一応体温を測ってみたら37度6分をマーク。あちゃーと思って寝る。メドルの「冬の音楽祭」に行けなかったのが非常に残念でならない……。ごめんなさい。

06-12-25(月) 替えた。

 ケータイ電話替えました。厳密には携帯電話じゃないけど。音声通話端末なのでそう呼ぶ。

 ……前の機種よりもネット閲覧やカラーディスプレイなどの部分が高性能なんだけど、携帯からネットなんて滅多に見ないし、とりあえずお気に入りのMIDIデータを送って、前との聴こえ方の違いをチェックしてみる。今のやつのほうが低音部に迫力がない気はするものの、全体的な聴こえ方はまあまあいい感じ。これから少なくとも2〜3年は使うと思うので(SANYOがものすごい新機種を出せば別だけど、たぶん出ない気が……)よろしく、WX310SA。

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 読んだよ。

・フィリップ・リーヴ『移動都市』

 乱暴に雰囲気を説明すると、スタジオジブリ『ハウルの動く城』+『天空の城ラピュタ』。ボーイ・ミーツ・ガール。突然終わる平穏な日常と、とんでもない冒険の始まり。失われたはずの古代の超テクノロジー。世界をその手に収めんとたくらむ者、阻止する者。そして飛行船!

 ……というキーワードにびびっと来なかった方は、読まないほうが賢明です。いやぶっちゃけ、ストーリーのおおまかな流れは本当に「王道」なんですよね。ツボを押さえまくった王道。展開には淀みがなく、キャラクターも立っている。ただしそこに移動都市という概念が入ると、ここまで興奮するとは思わなかった。

 何せ移動都市ってすごいですよ。『ハウルの動く城』をさっきひきあいに出しましたが、あの城の数十数百倍くらいの規模のものがたくさん、がしゃんがしゃん地表を動き回ってる世界なんですよ(移動はキャタピラなので厳密には違うけど)。しかも、資源の枯渇により都市同士が追いつ追われつ狩をして、弱い都市は文字通り喰われるんですよ。そして、動き回る都市をつなぐものとして登場するのが飛行船。飛行機じゃなくて飛行船。もちろん空中戦シーンあり。これにしびれないではいられるか!!

 今年買った大量の本の中でも5位以内には入るね! ていうくらいのドキドキワクワク感を与えてくれた本です。えー、ちなみにこれは4部作だそうなので(話はきりのいいところで終わっているので、その点はご心配なく)続きが無事翻訳出版されるためにも、みんな、創元SF文庫のこの本を買うといいと思います。間違いなくワクワクできるからさ。

06-12-24(日) ねずねず

 いろんなものの電池の減りが早くてああもう部屋の中もかなり寒いんだなあと実感。暑い時の熱暴走はものすごく怖いけれど、寒すぎて急に電化製品がぷっつり応答なしになる、というのもなかなか困る。

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 読んだよ。

・椎名誠『砲艦銀鼠号』

 戦争を生き延びた荒くれ男、可児、灰汁、鼻裂の三人は、とりあえず生活のために海賊商売を始めることに。こけおどしの砲台がついた船「銀鼠号」は、たんぱく質の腐敗エネルギーで走るという怪しい代物。さあ、いざ心躍る冒険の旅へ!!

 ……と書きたいところなのですが、予想に反して、異常なまでにのんびりムードが漂っております。本作は、椎名誠のSF三部作の中でも一番わたしが好きな『武装島田倉庫』、それから『みるなの木』のうちの数編の世界観を共有していますが、あれらにあった怪しく力強い部分、特に「血生臭さ」みたいなものは『砲艦銀鼠号』においては拭い去られているような印象を受けます。

 第一「海賊」つってながら、意外と略奪などは行わず(航行している船そのものが少ない、そもそもこちらの装備が軟弱、などの理由はありますが)旅しているうちに海賊であることをうっかり忘れかけたりしてるんですよこの人たち。一応生活と命はかかってるんだけども、休暇旅行みたいな感じ。モノレールにはしゃぐ三人に結構笑っちゃったので、そういう意味では面白かったんですけどね。海賊稼業はこんな調子で大丈夫なのか、思わず可児さん達のその後を心配したくなるのですが、まあたぶん大丈夫でしょう。

 ところでびっくりしたのは、作中で「ドル・円・ユーロ」、あと「中国」「日本」「東南アジア」といった単語がひょこひょこ出てくること。『武装島田倉庫』だと、国っぽいものを表す固有名詞は敵側「北政府」くらいだったので、擬似アジアっぽいイメージなのかなーくらいに思ってたのですが、ユーロまで出てくるとなると、ひょっとしてこのワールドはパラレル地球みたいなもんだったのでしょうか。独特の名付け感覚が好きだったシリーズなだけに、これはかなり残念。でもまた新刊『銀天公社の偽月』が出たそうなので、そのうち読みます。

06-12-22(金) 金曜チャット

 今晩(金)夜11:00〜
 http://8-gatsu.ka.to/cgi/chat/index.html

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 昨日は帽子部の忘年会ならぬ帽年会でした。ゲストは職業・旅人さん(仮名)。

 今回はクリスマス前なので、プレゼント交換という大変素敵なイベントも併せて行われました。が、プレゼント交換のお知らせが来たのが開催前々日、しかも「苦笑い以上半笑い以下」というリンボーダンスの如き基準が通達されて、買い物に行く暇もないし部屋の中のものでどうにかするしか、というわけで、どうにかしました(作った・説明書付)。何かは秘密ですが、そこそこウケていて良かったです。自分が頂いたプレゼントも、大変すばらしいものでした。早速活用しようと思います。ありがとうまゆきさん!

06-12-19(火) 止まったり止まらなかったり

 咳が。今日はわりと止まっていたほうです。このまま止まってしまえ。

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 読んだよ。

・グレッグ・イーガン『ひとりっ子』

 最初に並ぶ『行動原理』『真心』は、読んでいるとくらくらします。特定の思想や行動原理を指定した時間だけ植えつけるナノマシン。今の精神状態を恒久的に保ち続ける「ロック」。ナノマシンの中には「ある言語を習得する」というような一時的な能力付加のものもあるので、もし実在したらそういう方面には使用したい……という欲求に揺らがないではないけれど。なんというか、イーガンのこういうテーマの話は好きなんだけど、生理的な部分の奥底で恐怖を感じる。

 その他の話についても語りたいことはたくさんあるのだけど、今回の短編集で非常にびっくりしたアレについては……ネタバレになるので自粛。どれにびっくりしたのか知りたい方は、訳者あとがきをご参照ください。まさかイーガン作品でそういうことがあるとは思わなかった!

06-12-17(日) ざんまい

 来週26日(火)の「冬の音楽祭 」が、今年最後に観るライブになる予定。今年一体何回ライブ観に出かけたのかと思うと去年の比ではない気がして楽しいけれど恐ろしい。

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 大通へ出て、リーブルなにわに寄る。文庫の新刊をチェックしていたらグレッグ・イーガン『ひとりっ子』が出てたので購入。ただ収録作のひとつ『ルミナス』は、山岸真編『90年代SF傑作選(下)』のほうで読んだことがあったので、気づいてちょっとだけ悔しくなる。

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 本を買ったらてくてく歩いて、スピリチュアルラウンジの「札幌アンダーグラウンドミーティング 湿った生き続く理由2」。ちょっとちゃんの猫の歌が異常なまでにかわいい。角煮は小学生ライクな下着姿でカバディをしながらきのこ(しめじ?)を投げまくっていた。小川さんはマイクを二本使いながら何回かステージから飛び降りていた。夜の6時半過ぎから数時間、底なし沼のような濃い時間を味わう。楽しかったんだけどさすがに疲れてきたので、小川さんのパフォーマンスが終わったあたりで撤退。

06-12-16(土) つれづれずれ

 また家の中で咳が流行り出してどうしようもない。

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 今年読んだいろいろな本について思い出す。

・マーティン・ミラー『ミルクから逃げろ!』

 10/23付の日記で冒頭3行について書いたきり忘れていたけれど、あの後ちゃんと読了しました。

 全英牛乳販売促進委員会に命を狙われる、コミック蒐集が趣味で麻薬の密売人の主人公、派遣された冷徹な殺し屋の女性、ジャンキーの若者達、あるビジネスに関わるゲームマニアの中国人コンビ、などなど複数の視点から展開される、怒涛のコメディ(だと思う)。適当に殴り書きしたって感じの登場人物紹介や、ポップな表紙など本の作りも楽しい。ヤマ勘で選んだにしては、ものすごく自分好みの話でした。『PARTY7』という日本映画をちょっと思い出した。ほとんどコントです。

・グレッグ・イーガン『ディアスポラ』

 5月、英国行きの旅本として持ってったもののうちの一冊。30世紀、「ポリス」と呼ばれる仮想現実都市で生まれた「孤児」ヤチマが主人公のハードSF。もうヤチマ誕生の段階で結構難解な描写が続くし、後半の宇宙進出の旅はあまりにもスケールが大きすぎて多次元がどうこうとかもう何が何だかだし、それでもぐいぐい読んでしまいました。

 「ワンの絨毯」のようなSF的エピソードももちろん大好きなんだけど、ヤチマとイノシロウが「肉体人」(ポリスへ移住せず、リアルで肉体と脳を保ち続ける派。いわゆる普通の人間)達に接触していって、それであのトカゲ座の事件が起こっちゃうところ、その結果、そしてイノシロウの選んだ行為、のあたりではかなりしみじみしました。

 ロンドンから湖水地方に行く最中の列車の中で(確か乗り換えも入れて4時間くらいかかった)ちょうど読み始めて、ふと本から目を上げてどんどん家が少なくなって羊が多くなってく風景を見た時に「ヤチマ達の旅には全然及ばないにせよ、自分もどんどん遠いところに今向かってるんだなあ」と、妙に感慨深くなってしまったことを思い出します。さすがに次元間移動までは無理でしたが。

06-12-15(金) 今日は金曜チャットです

 夜11:00〜 2ヶ月ぶりの開催です。中断しすぎ。この日記見てる方がいたらどうぞ。

 http://8-gatsu.ka.to/cgi/chat/index.html

06-12-10(日) はてのはて

 前の日、クローゼットを整理していたら、奥からピンクのコートが出てきた。

 今年英国の湖水地方を訪れた際に、ちっちゃいブティックで服類を投売りしていて、あまり見ないデザインだったのとかなり安かったのにつられて買い、帰国後は「冬に出そう」と思ってしまいこんでいたやつだ。すっかり忘れていた。リスが隠していたクルミを見つけた時のような、なんだか得した気分である。

 夜、十蘭堂に「赤ヒ夜第五十八夜 果てというのが本当にあるなら」を観に行く。

 えにし(special version)は、各人の音と音とがペルシア絨毯のようにむわむわと絡まりあっていて、音楽というより何かの呪術儀式っぽくてものすごいことになっていた。何かが二、三匹ほど召喚されて、そのまま札幌の闇夜へ消えていった感じだ。あれは一体なんだったんだろう。

 塚原さんはラップトッププレイだった。デジタルオンリーの塚原さんソロは初めて聴いたのだけれど、これも良かった。ループし続けるリズムと、加えられるもの、引かれるもの。バランスがすごい。演奏している塚原さんもノリノリで、後で「いやー20分くらいで終わりにしようと思ってたんだけど、途中でアイディアがどんどん出てきて結局ずっとやっちゃった」と語っていた。

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 今年観る予定のライブは残り2本くらいです。楽しみ楽しみ。

06-12-9(土) ばしゃんと、眠りに落ちる。

 今回は寝込んでいた期間が長かったせいか、本質的に弱ったらしく、日常の買い物やら雑用をこなしただけでものすごい眠気が襲ってきて、がたん、ばしゃん、と寝てしまう。PCの前に座ってるのなんて、メールチェックの時くらいだった。というわけでチャットに関することも書かず、ひたすら寝ててごめんなさい。来週くらいにはたぶんもうちょっと復活しているのではないかと思います。

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 木曜は、「くう」にFRATENNx宝示戸亮二を観に。まさか今年再度宝示戸さんの演奏に出会えるとは思ってなかったので、嬉しかった。

 FRATENNはデュオで、一樂誉志幸(Dr、がらくた、声、繰り返し)、小島人(G、声、てんぱる)という構成。最初に「てんぱる」を読んだ時、ちょっと笑ってしまった。あとこの日はプログラムが「本日の対局」とわざわざ毛筆体で印刷されていたのや、いつものように宝示戸さんのピアノから吊るされた鐘が、本番前に既にもげてしまったのにかなり笑いを抑えきれなかった。

 FRATENNを観るのは初めてだったけれど、2曲目(だったと思う)がけっこう好みだった。てんぱりからいきなり発せられる叙情性あふるるメロディー。ポエトリーリーディングのような部分も時々あったのだけど、そっちは残念ながら自分のツボにはヒットせず。

 対局は、FRATENNと宝示戸さんそれぞれのセットの後、最後に宝示戸さんとFRATENNメンバー一人ずつのセッションという形で進行したのだけれど、このセッションが良かった。思わずしゃっきりと背筋が伸びる。それにしても、ピアノを弾きながら笛(?)を吹いたり、椅子に座らず中腰で弾いたり、宝示戸さんの演奏は体力をえらく使いそうだ。やはり自分も早く完全に治して演奏に専念せねば、と結構思った。咳がひどい時期はテルミン練習するどこじゃなかったし。あと、温めている企画を温めっぱなしにすると腐ってしまうので、その前にどうにかしたいというのもある。

06-12-6(水) 原因ノアル処ニ生キテ逆転セザル妄想ヲ深メテ

 毎年十二月になると、逸見猶吉『ウルトラマリン』(→青空文庫:逸見猶吉詩集)を思い出さずにはいられない。北地ノバリバリシタ気圏。

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 昨日はついに、約2年半使用した携帯電話のバッテリーとキー部分がもう消耗されてしまってどうしようもないので、機種変更することにした。2週間ほぼ寝込んでたせいでまだ完全に本調子ではないが、少しずつ雑用を片付けていかないともうどうしようもない。

 気力を振り絞って近所の安売り電機店に出かける。が、途中で身分証明書の類を忘れたことに気づき、しょうがないのでいったんUターンして家まで取りに戻ってもらう。運転手であるところの家族に(わたしは免許持ってないのです)むちゃくちゃ怒られる。

 紆余曲折あったものの、なんとか電機店に到着。欲しい機種は以前ここできちんとチェックしていたので、売り切れなんですよHAHAHAという漫画のようなオチは起こりえないはずだ。あとは店員さんに機種変更の旨を申し出、手続きをして多少待つだけだ。完璧だ。

 わたしは落ち着いた態度でカウンターへと歩み寄り、店員さんを呼び止めた。

 「機種変更でございますか、どこの会社ですか?」

 「えーと、W社なんですけど」

 「わかりました、少々お待ちください」

 そう、わたしが使用しているのは、音声通話よりもデータ通信用のカードの分野で有名なあのW社である。利点は基本料金が安いこと、難点はここの音声通話端末を使っている人があんまりいないこと(最近は加入者が増えたらしいけれど、身近にはほとんどいない)発売中の機種が信じられないくらいに少ないことだ。音声通話定額なのになあ。

 ……ということを考えていると、店員さんは突然予想だにしないことを口にした。

 「あの、大変申し訳ないのですが」

 「え? はい」
 
 「ここの店舗ではW社のメインの担当の者は土・日・月の勤務でして、通常ならば他の担当者がいるのですがあいにくながら今日はお休みを(略」

 「……つまり、今日は機種変更できないということですね」

 「まことに申し訳ございません」

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 帰ったら寝込んだ。

06-12-3(日) karakuri

 土曜あたりでようやく、咳が止まりはじめる。わたしは麺類が大変に好きで、弱っている時の最後の砦ともいえるメニューが「うどん」なのだが、ひっきりなしの咳と戦いつつ麺類を摂取するのはさすがに困難だ。おかげで微妙に痩せた。

 この日、日曜夜はからくりのライブを観に「くう」へ。西18丁目駅を上がると、交差点がスケートできるんじゃないかくらいにツルツルでおっかなびっくり歩く。

 からくりは即興音楽のトリオで、メンバーは、弦楽器打楽器管楽器コンピュータなんでもアリアリの塚原さん、コントラバスの安藤さん、トランペットその他の西村さん。

 一セット目は各人のソロとデュオ、最後にちょっとだけトリオ。二セット目はひたすらトリオでの演奏。今回はワンマンライブということもあり、心ゆくまでからくりサウンドを堪能できてものすごく楽しかった。誰かがある音を持ってくると、それにまた信じられない速度で別の誰かがびびびっと反応して、目の前でみるみるうちに新しいものが生まれてゆく。ああやっぱり即興音楽って面白いー。

 あ、今回の塚原さんは「持てるだけ楽器を持ってくる」と予告していたのだが、それは本当だった。ハーディーガーディーにウードにスティックにスティールパンにあと数台……とても一人分の装備とは思えない量であった。しかも全部使ってたし。初めて見るハーディーガーディー(昔の童話などでは手回しオルガン、と訳されることが多いけれど、実際には手回し弦楽器です)は、古い夢のようなどこか懐かしい音がした。

06-12-1(金) 本日の金曜チャットはお休みします

 ぱたん。
 (未だに咳のみが治らない……)

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Akiary v.0.61