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06-8-30(水) アイムアライブ

 モエレメント行った次の日にジェイク・シマブクロのライブ行って、次の日は誕生日でやはり誕生日といえば健康は大切だね! ということでもないのですが眼科行ってちょっと気になってた目の中の部位の検査をしてもらって、それが目薬で瞳孔広げる薬や麻酔を入れるやつだったのでパソコンとかまぶしいもの禁止でさっさと早寝して(検査結果はシロ。よかった)その次の日は東西線沿線に沿って用事を3件終わらせたあと、アップルストアの塚原さんインストアライブに行って、今日は知人が泊まりに来るので家の中掃除してって、えー、なんでこんなに予定ぎっしりなのか自分でも謎でしたがとりあえずスケジュール帳にあった用件(今月分)は全部無事終わった! おめでとう!

06-8-29(火) あっぷるあっぷる

 塚原さんライブ@アップルストア。まだ出来てからあまり日も経っていない、札幌のあのアップルストアである。しかしわたしはMS-DOS時代からの由緒正しきWinまっしぐら者。学校に通ってCGを作っていた時も、マシンはMacではなくUNIXのワークステーション。つまり、あのリンゴマークがくっついたマシーンとはまったく無縁の人生を送っていたのである。

 そんなわけで今回のライブ会場に赴くにあたってはかつてない緊張に襲われ、イタチョコシステム(Mac用ゲームメーカー。代表作『あの素晴らしい弁当を二度三度』等)のTシャツなぞを着用し「普段からMac使ってそうなクリエイター系」っぽさを装ってみたりしたのだが、やはりアップルストアは自分にはオシャレすぎる場所であった。ごめんなさい。

 という懺悔はさておき、塚原さんはダルブッカ奏者の方とのデュオで即興演奏されてたのだけど、よかったです。リズムとリズムが公倍数のところで時々カチッカチッとハマる瞬間があって心地よい。

06-8-26(土) モエレメント

 アンビエントアートプロジェクト モ'エレメント MO'ELEMENTを観に、モエレ沼公園へ。本筋とは関係ないけど、「モ'」という表記なんですね。今公式サイト見て初めて気づいた(何か意味とかあるのかな)。

 午後2時に登場したriccio(塚原さん)は、最初にギター演奏の録音を流していた。この前いなくなってしまった、村岸さんの音だ。それに合わせてスティールパンが「ぽぉん」と静かに打たれ、やがてダルブッカの音色も交えて、午後の光の中で全ての音は静かに響き合いながら昇っていった。

 ……それにしても暑い。

 この日の最高気温は30度いったんじゃないかと思う。そしてモエレ沼公園には「日陰」という概念がない。メインはあくまで大地の彫刻、公園の造形そのものなので、芝生以外の植物はあんまり植わってないんである。そして今日の目的地は「ガラスのピラミッド」である。一応、アトリウムの冷房の噴出し口のところにいるとかなり涼しくはあるのだが、降り注ぐ日光はどうしようもない。背中がじりじり焼けるのを感じる。

 一旦外に出て、ピラミッドの開口窓から漏れてくる音を楽しみながら芝生でくつろぐ。これ、音の漏れ方も残響が入っていて、ものすごく面白い音になっている。客席がここ、というのもアリな気がします。

 その後のKAGEIさんの時は、アトリウムではなくてピラミッド1階に降りて聴く。1階で聴くと、ゆったりとした水流がある水槽の底にいるような気分になる。一旦ピラミッドの底に落ちてきて溜まった音が、減衰しながらもぐるぐる回っている感じ。この響き方も面白い。

 今回でガラスのピラミッド・アトリウム2(HIDAMARI、という名前らしい)でのライブを観に行くのは3回目(出演は1回)なんだけど、つくづく思うのは「特殊な場所だなぁ…」ということで、これからあそこで何かライブしたい/観たいという方のために、アドバイスを書いておきます。

・寒暖差に注意せよ!

 虫眼鏡で光を集める実験結果を思い出せばわかりますが、日光というのは強大なエネルギー源です。よって、日陰というものがほとんど存在せず、なおかつ風もないアトリウムの中は「晴れた日の昼間なら、どの季節でも暑いよ」と考えたほうがよろしいでしょう。

 しかし日光が尽きる日暮れ時は一転、ものすごい勢いで寒くなります。そう、壁面が全てガラスだと熱の逃げ方もハンパじゃなく早いのです。「ここは屋内」という概念は捨て、半分野外にいる、くらいの心構えで臨むのがよろしいかと思われます。

・電気に注意!

 実はアトリウム2の中ってコンセントがあんまりない上、使えるアンペア数は……(無言)。ぶっちゃけ一般家庭と変わらないレベルというか、ライブ用には設計されていないのですね。照明+音響など複数の機材を組み合わせるのは危険です。事前によく確認しておきましょう。

・搬入&搬出は根性だ!

 アトリウム2はいわゆる「すり鉢」状になっており、一番底の平らな部分で公演、お客さんは周りの階段に座る、という円形劇場ぽいスタイルが適用できます。これはとても素晴らしいのですが、底に機材を下ろすのには「搬入口から運んだものをエレベーター(一般用・あんまり乗せられない)で2階に上げ、そこから底までまた階段を下る」という、つまりは2倍の手間なので注意しましょう。地味にキツいです。

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 「ガラスのピラミッドで何かパフォーマンスをやろうと思うんだよね」という方、えー、がんばってください。上の注意事項を除けば(残響のこととかもあるんですけど省略)素晴らしい会場であると思います。いやホントに。

06-8-25(金) 金曜チャット

 久しぶりにチャットやります。と予告出そうとしていてすっかり忘れていたので、あわてて今日記書いてます。

 今日25日(金)夜11:00〜
 http://8-gatsu.ka.to/cgi/chat/index.html

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 ところで、8月中盤延々と悩んでいた「読んだ小説や漫画やゲームの感想をどうやって整理しようか問題」→(8月10日付で悩みまくっております)

 昨日までの結論は「八月科サーバー内にblogを設置してそっちにまとめる」にして、それならばどのスクリプトを設置するべきか、という問題に移り、いろいろ検索していたのですけれど、30分前にふと新たな発想が!

 リンク集作成補助系のスクリプト使えばいいじゃん。

 ……要は「カテゴリ分けして、目次作るのがめんどい」だけなので、「サイト内リンク集」を作って、各リンクのタイトル=本などのタイトル、にすればいいのではと。

 幸い、Akiaryに移行してからの日記は、自動的にアンカータグが入ってて、狙った日に一発で飛べるようになってるし。移行前に書いたものも、Akiary上に当時の日付で書き足せばいいだけだし。これが一番スマートかもなー。

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(追記)
 さっき、リンク集作成のCGIを入れて色々いじってみたのですが、確かにこれが一番スマートそうです。レイアウトをもう少し調整して、近日公開できると思います。よかったよかった。

06-8-24(木) 舞踏

 昨日は夜7時半過ぎに大通へ。リーブルなにわで新刊見たりしてから、約1年ぶりにスピリチュアル・ラウンジに向かう。

十蘭堂十周年記念興行 吉本大輔舞踏公演

 ぎゅう詰めで、なぜか気がついたら最前列で体育座りして、首をちょうど天空を見上げる角度にして観ていた。

 いろいろなもの・モノ・物が"降って"きた(物理的にも降ってきた)とてもいい公演だった。正直この日は体調がいまひとつだったのだが、公演終了後は憑き物がおちたように脳がすっきりしていて爽やかな気分で帰宅した。いい夜だった。

 ところで、吉本さんの他にも、舞台の縁の下の狭い空間で、綺麗な女の人がふたり、全身白塗りで赤い衣装をまとって踊っていたのだけれど、質感が異様なまでに静かでなんというか「この世のものでない」感じがして(ものすごく側にいたのに、最初全然気づかなかったし)人形屋佐吉のあのショーウィンドウを覗いた時のような、奇妙な錯覚に襲われた。ということをメモっておく。正直ドキドキしました。

 吉本さんはこの日で65回目のお誕生日、だったとのこと。65歳でああいう風に踊れるなんて痺れるなあ。更に公演終了後、踊り足りなかったらしくそのまま(つまり、白塗りのまま)会場の外に飛び出して行かれたのですが、その一連の行動が本当に本当に楽しそうで、心の底から「カッコ良いなあ!」と思った次第。

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 雨が降りそうです。

06-8-21(月) 舞台裏

 というわけで今年の夏は週末、こども未来博に通っていたのだけど、自分が出るステージのスケジュールは、次の回までに1時間半弱くらいの空き時間が発生していた。

 となると会場内を隅から隅まで探索してあらゆる展示を見まくりました、と書きたいところなのだが、あいにく現実は「ごはん食べて、水分補給して、ひたすら休んでました」なのだった。場内は混雑していて移動するのも大変だし、何せ暑かったし、体力回復最優先ということで。

 あとは文庫本を持っていって、ちょっとずつ読書したりなど。アーサー・C・クラーク『渇きの海』『楽園の泉』とか、アイザック・アシモフ『アンドリューNDR114』とか、ロバート・J・ソウヤー『フレームシフト』とか。未来博の舞台裏でSFを読む。シュールな夏だった。

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 今日は駒大苫小牧を応援して午後が終わる。負けたけどいい試合だった。

06-8-20(日) こども未来博終了

 ご来場いただいた方、どうもありがとうございました。とりあえず、凄まじいトラブルもなく、1日3回×期間中土日8日間=合計24回のステージを無事に終えられたのでほっとしております。

 「普段ライブやってないんですか?」と聞かれたのでここに書いておきますが、たまにやってます。ただ、今はいわゆる「曲」でなく、その場で音楽を組み立てる「即興音楽」のライブが主です。10/15にキングムーで第2回虹色Chaosがありますけど、それにもユニット「ちのはて」で出る予定です(→新感覚アートイベント虹色Chaos [虹色カオス]

06-8-17(木) 青い夢と白い夢

 明日、自転車使おうと思ったらほぼ100%の確率で雨らしい。なんてこった(元々風が強い地域なので、傘さし運転は大変危険)。

 昨日は結局だらだら起きてしまっていたのでお昼前起床。ご飯を食べて、家族が駒大苫小牧対東洋大姫路戦を観ていたので7回裏くらいから一緒に応援して、結構疲れたのでごろごろしながら古川日出男『ルート350』を一気に読む。

 家がお隣同士だった3人の少女達の物語『お前のことは忘れていないよバッハ』(長い題名だ)が◎。家の中の世界地図!

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 それにしても雨なんて何日ぶりだろう。

06-8-16(水) "21+25=46"の再演はありません。

 http://news.hbc.co.jp/08142003.html

 今日、お通夜に行ってきました。

 村岸さんはアーティストで、とても美しいギターを弾く人で、即興音楽のワークショップにも何回か顔を出してて、MD西村さん+村岸さん+わたし、という組み合わせで"21+25=46"というユニットを組んで去年の9月にHall Spiritual Loungeでライブをやったことがありました(→その時の日記

 与えられた持ち時間の25分、即興音楽を延々とやっていたのですが、思いのほかいい感触でお客さんの反応もなかなか良く「またこの3人で何かやりたいですねー」と、その後話していたりもしました。

 が、その「また」は、残念ながら、非常に残念ながら、永久に失われてしまったようなのです。今回の出来事はあまりに急すぎて、知らせを受けてからお通夜まで、正直信じられずにいました。

 しかしお通夜の式次第が終わった後、西村さんが"21+25=46"のライブ録音をCDに焼いたものを彼のご家族にそっと渡しているのを見た時、本当に、ああもう村岸さんはいないんだ、となぜかそこで初めて思いました。

 最後に村岸さんとお会いしたのは、約4ヶ月前の春の音楽祭でした。終演後にわいわい皆で話してたら「古立さんの演奏、一声だったのが途中から二声になるのがすげー良かったです」とかすごい視点からの感想を述べたり、確か東京でしかやってなかったアートムービーを観たいーって言ってたり、大学で今こんなことやってるんですと教えてくれたり、なんか珍しく長めに雑談した記憶があります。きっとそういうちょっとしたことを、これから自分が生きていくうちにまたふと思い出したりするのでしょうね。

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 というわけで。寝ます。

06-8-14(月) 昨日も真夏日だったらしい

 どうりで昨日のイベント演奏中、だらだら汗をかくなーと思ってたら。

 昨日は「こども未来博」で演奏して帰宅して、家族でうどん食べに行ってあとスーパーで買い物して、また帰ってきてメールチェックとかザザッとやって(SPAMが相変わらずなので溜めるとめんどい)そのままふらふら布団へ倒れる夜9時半。

 weird-meddle recordでやってた「夏の音楽祭」すごく聴きに行きたかったんだけど……ぱたん。

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 そういえば、5月に英国に行った時に持ってったSFの感想をなんにも書いてなかった、ということに気づく。

 グレッグ・イーガン『ディアスポラ』なんて、外国旅行の最中でもなければおそらくあれほど面白く読むことはできなかったに違いないと思うので(註:『ディアスポラ』は面白くない、というのではなく、読んでいた環境が物語の内容と同期し、プラスに働いたという意味で)早めに何かまとめます。

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 (しばらくの間)

 まず、各種下書きとかメモ用のテキストファイルに打ってあった、今日泊亜蘭先生の本感想を転載。あ、『光の塔』を読んだ時の日記は、サイト大改装の時に旧日記まるごとサーバー上から削除しちゃったので、そのうち感想の類だけまとめてどこかで復活させます。

今日泊亜蘭『宇宙兵物語―外惑星野郎ども』

 どのお話も、仕立て自体はオーソドックスなものなのだけど、とにかく言葉が「生きて」いる。まさに声に出して読みたい日本語(+あらゆる言語がミックスされた宇宙弁)。死を目前にした時でさえ、軽快な減らず口を絶対に(そう、絶対に!)欠かさない宇宙兵達。人情。心意気。あーもうこれ、ラジオドラマとか落語とか、そういう音声メディアでも聴きたいですよ。『天女と羽衣』とか。

 好きなのは、土星周辺を舞台にした『輪(アヌルス)』。ラストシーンの美しさは圧巻。誰かの死を「星になった」と表現することがあるけれど、これはもう飛びぬけております。恋愛小説ってあんまり好きな分野ではないのだけれど、SFと結びつくと好きだ、ということをようやく発見しました。

06-8-13(日) 土日

 インターネット見る時間がすさまじく少なくなってますここ数日。昨日なんてたぶん15分くらいしか見てない。しかもその15分のうちの数分はスパムメール対策だったりするわけで、実質的に「見た・読んだ」ものって、自分のサイトチェック&幾つか他の方の日記を読んだ程度。前は一日5〜6つくらいのニュースサイトをもれなくチェックしてたのに、今は0ということもよくあるし。これも夏ばての一種なのか何なのかって、純粋に自分の部屋が暑いのであんまり居たくないだけなんですけど。

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 やっと夕方が涼しい季節になってきた…。一息。

06-8-11(金) 踊り放題ランド August

 先月に引き続き踊り放題ランド August@コンカリーニョ観てきました。手塚夏子さんの『 私的解剖実験-3 』〜 リクエスト編 〜が面白かったです。あらかじめ観客にインタビューして、動かす部位をリクエストしてもらって、雑談も含めたそれらの音声を録音して舞台でも流すという。自分もリクエストしたので(両手のひらを意識する、と、空間全体を意識する)結構ドキドキでしたが、それにしてもわたしの喋り方はなんであんなにぼそぼそしているのかという反省が!

 10代終わりの頃のわたしは「映像」、特にストップモーション・アニメ(いわゆるコマ撮り)に興味があり、西に映画祭があれば行ってぶっ続けで数プログラム鑑賞し、東に一日限りの上映会があれば行ってクーラーもない中数時間耐えたりという日々を送っていたのですが、ここ2〜3年くらいはほとんど行ってません。昨日の公演もそうだけど、「人間が何かをパフォーマンスする」ライブのほうに今は興味がありまして。自分がそういったライブ活動を少しずつ行うようになったことにも関係があるし、おそらく生活の変化などもまた要因のひとつとして挙げられるでしょう。

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 明日、暑くなりすぎませんように…。

06-8-10(木) じめった日々

 読書記録などを、どうやったら簡単にまとめられるのか色々考える。

A.特化されたサービスを使う

 オンライン書店には「〜さんの本棚」とか「〜さんのリスト」みたいに、書籍やCDのレビューに特化されたサービスがある。けど、結構表示が重かったり、テンプレートが変えられなかったり、と不満な点が幾つかあるのでたぶんこれはパス。

B.blogを使う

 感想用に、いっこblogを設置する(もしくは借りる)。一昨日の日記にも書いたけど、今考えてるのは「はてなダイアリー」あたり。しかし難点は、blogだと日付順に処理されてしまうので、「五十音順に目次を作りたいな」と考えたらかなり面倒になるところ。

C.CGIとかPHPでレビュー用に特化されたものを設置する

 理想的なのはこれ。だけど意外にないんですよね……。使ってみたいな、と思えたのは今のところ『g_review』(→Golbed)くらい。これでジャンル分けができたら完璧なのに!

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 まあ、目次ページだけを別に作成して、この日記へのリンクを貼る、という形式もアリといえばアリなんですけれども。なるべくサイトまわりは省力化したいので(文章書くだけでも時間かかるしね)効率的な方法を模索しつつ、模索するのにまた時間がかかるという現実がつきまとう夏の日の午後。

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 昨日は帽子部でした。

06-8-8(火) 歌会終了

 というわけで、犬という名の猫な歌会、昨日作者名乗りしてきました。作者としてのコメントは、詠草の個別記事に書き込みましたので、興味がある方はそちらをご参照ください。もっとも、「作者による歌の解説」みたいなものは一番苦手とするところなので、その辺はあまり期待しないでください……すいません。

 第一回目の開催ということもあってか、なかなか波乱に満ちた内容でしたが、久しぶりのネット歌会はやっぱり面白かったです。参加された方々、そして主催の方々、どうもありがとうございました。押忍!(ゲームの影響で脳内がちょっと体育会系)

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 最近読んだ本記録。

 ……がだんだん増えてきたので、そのうち「はてなダイアリー」でも借りて、読書とかゲームの記録とかだけ転載していこうかなーなどと考えているのですが、それはそうとして書き進めましょう。

スティーヴン・ブルースト『虐げられしテクラ』

 暗殺者ヴラド・タルトシュシリーズ第3巻。農業に従事し、読み書きも教えられないといういわば「底辺」の運命を理不尽に背負わされているのが、ドラゲイラ族のテクラ家。そんなテクラ達と、同じく差別される側である東方人達が手を結び、待遇改善のための地下組織を結成。実はその中にはヴラドさんの最愛の妻・カウティも……という変転の巻。

 訳者あとがきによると本国では、あまり評判がよくなかった巻なのだそうですが、それも納得。理想を信じるカウティと、妻の身が心配でたまらないヴラドさんは最初から最後まで夫婦喧嘩してます。正直、暗いです。

 でも、わたしには意外にも面白かった。というのは、この活動の最終的なところは「帝国そのものを変える」ことであり、これを糸口にして「そもそもなぜ、循環位(サイクル)ができたのか」といった「世界の謎」がもっと語られていくんじゃないかなーと。そして、自分の前世だのドラゲイラ族に対する憎しみだのを抱えつつ、自我が揺らぎまくるヴラドさんの今後はどうなるどうする、という興味もありますしね。

 そういえば前巻『策謀のイェンディ』感想で「ヴラドさん弱い」っぽいことを書いたのですが、修正。やっぱ強いです。特別な武器は確かに持っていないヴラドさんでしたけれど、そういや1巻から左手には「スペルブレイカー」(術を無効化する鎖)がありました。妖術使いが強いこの世界では、術無効化ってものすごい盾ですよ。しかもこの巻でちらっと「スペルブレイカーは特別なものである」ということが明かされております。確かに、他の人は持ってないしなあ。

 あとこの巻の戦闘シーンはどちらかというと地味目ですが、ヴラドさん救出シーンでの部下のスティックスの戦いかたとか、相変わらずこの手の描写が非常に上手いです。タタン、タタン。

 さて、4巻目はまた過去に戻って「スペルブレイカー」入手話、マローランやアリーラとの出会いが描かれるようですが……楽しみだなあ。翻訳は3巻までで終わりです、ということになったら悲しすぎるので、ファンタジーがOKな方は皆読むべし! 買うべし!

06-8-7(月) 続・たぶん真夏日

 前からある程度ちゃんとしたカレンダーつき手帳が欲しかったんですが、カレンダーつきのものとなると毎年買い換えなきゃいけない上に、12月はじまりだったり1月はじまりだったりと「はじまり」が規定されてて、それ以外の時期に買っちゃうともったいない。リング綴じのシステム手帳みたいにパーツを交換できるものは分厚くて携帯しづらい。困った。

 と思ってたら天のお告げが。「無印良品の手帳がいいよ」ということで、買ってきました。手帳というより「かなり薄いA6ノート」という感じで、カレンダーは曜日の枠だけがとってあって、月や日付が自分で書き込めます。でもこれはカレンダーONLYのものなので、同じサイズのノートを買い、両方をやはり無印良品のA6用カバー(ポケットつき)に入れてゴム(ペンホルダーつき)で止めればばっちりです。しかもこの4品の合計が、300円台というお手頃価格。ありがとう無印良品!

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 DSの『押忍!闘え!応援団』、モニタースピーカー(YAMAHA・MS20S)に接続してみたら案の定、ものすごくいい音です。ホイッスルとかの「鳴り物」がものすごく聴きやすくなりました。DS Lite本体とソフトの合計金額より高いスピーカーなんで、当然といえば当然なんですけど。おかげで今日から始めた「果敢に応援」(いわゆる中級モード)もやりやすい。

 にしてもこのゲームは非常に面白いのですが、難点といえば普段何げなく曲を聴いているときに、頭の中で自動的に「押忍!リミックス」してしまうことでしょうか。そしてこの時期は甲子園なので、お昼に中継をちらっと見た時、出場高校のブラスバンドが『Runner』とかイケイケドンドンな曲を演奏してたりすると、もう大変なことになります。ていうか『Runner』で「果敢に応援」してみたいなぁ…。

06-8-6(日) 真夏日

 今日は最高気温が32度くらいいってたみたいです。32度。おかげで午後12時からのステージがかなり暑いことに。午後2時はやや曇っていて風が出てきて意外と涼しかったので、こりゃー午後4時はもっと涼しいな! と期待してたら、西日のせいで思い切り暑かったです。まあ、これだけ暑い日はたぶん今日くらいでしょうが(と思いたい)。暑いとチューニングがのびのびになるのが辛いっす。

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 DSの『押忍!闘え!応援団』(←リンク先注意!音が出ます!)はじめたんですが、今までやった音ゲーの中でいちばん面白いかもしれない。タッチペンってすごいよ! という件も含め、この辺はまた今度、詳しく。

06-8-4(金) ようやく夏到来みたいな

 昨日今日と暑く、明日も明後日も暑そうです。自宅で二番目に暑いのは寝室で、一番暑いのは今PCを使っているこの部屋です。風は通らないし西日が当たるし。日々、鍛えられている気がします。まあ本州の暑さに比べたら、北海道の夏は湿度が低いのでまだ生っちょろいんですけどね。

 明日から土日は、またこども未来博、わくわくテクノロジー館のほくでんブースで、午後から3回テルミンのミニコンサート(毎回15分程度)を行います。12:00〜,14:00〜,16:00〜です。

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 最近読んだ本記録。

スティーヴン・ブルースト『策謀のイェンディ』

 暗殺者ヴラド・タルトシュシリーズ第2巻。1巻から少し前の出来事で、闇商売を始めたばかりのヴラドさんの苦労や、縄張り争いのごたごた、そして妻となるカウティとの運命的すぎるステキな出会いなどがみっちり描かれております。

 ラスト、剣と魔法が入り混じる戦闘シーンはものすごい迫力。戦闘といえば、ヴラドさんが得意とするものは「突き」を主流にした東方流剣法、あと東方人に伝わる「呪術」なわけですが、これはどちらも「ドラゲイラ族からは下賎なものと見られている」=「ドラゲイラにはそれらの使い手がいない」という、相手の手薄な部分を突くことに勝機があるのです。つまり、そこをはずすとかなりピンチ。

 しかもナイフ投げの腕はカウティのほうが上だし、大まかにいうと味方側であるドラゲイラのマローラン卿、セスラ、アリーラは「大いなる武器」(相手を蘇生不能にする+色々な能力が付加された伝説武器。アリーラは2巻時点ではまだこれ持ってませんが)の所持者だし、と考えるとヴラドさんの哀愁がきわだちます。がんばれ。

 ところでこのハードボイルド・ファンタジー、前にもどこかで似た感じを受けたものが……なんだっけ……と必死に思い出していたのですけれど、それはエリック・ガルシアの鉤爪シリーズでした。アメリカを舞台にしたハードボイルドですが、探偵が恐竜という画期的すぎる点がわたしの心をえぐったものです。主人公がマイノリティー(かたや東方人、かたや恐竜)という点、細部まで趣向を凝らした世界設定、あ、「シリーズ2作目が過去の出来事」というのも共通してるな。どっちも大変面白い、という点もまた。

06-8-3(木) 北海帽支部集会〜夏編〜

 蒸し蒸しするなあと思ったら、今日は最高気温30度の見込み。これでもうちょっとカラッとしてると、今年いろんな畑で発生しているジャガイモの疫病がよく止まるのになあ。

 リンク先見ればわかりますが、疫病というのは昔よく使われていた「流行り病を指す言葉」のほうではなく、ホントにそういう植物の病名です。ちなみに19世紀のアイルランドはこの病で壊滅的状況に陥りました(→ジャガイモ飢饉)。そしてうちの家庭菜園のジャガイモはほぼ全滅しました……近所の農家のジャガイモ畑もところどころ疫病にかかっていて枯れちゃってるし、最近かなりブルーな気分ですよ。農業的には。

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 昨日は帽子部の集会でした。帽子部。それは短歌をやる方の集まりで、会員は短冊と筆ペンを持参するという規則があり、日本庭園に囲まれた料亭でひたすら歌を詠むという風雅な会です。そして52文字前からのことは嘘なので忘れてください。

 帽子部。それは枡野浩一さんのかんたん短歌blogが縁で知り合った方達の集まりで、でも「かんたん短歌blogに投稿したことがない」という自分のような者もとても堂々と参加していて、支部長こと伊勢谷さんに「はづきさんはどう紹介したらいいのか困るんですよね」と困られ叱られつつ毎回過ぎていくという、要はまあ、楽しいお茶会や飲み会やお食事会です。

 昨日の覚書。

06-8-1(火) 8月ですね。

 「犬という名の猫な歌会」に、選歌や感想の書き込みを幾つか。blogだと、詠草別に書き込みができるのはまとまってていいなあと思った。ただ「全体の流れ」みたいなものが若干掴みづらくなるので、それを補うためにも各詠草へのコメントを順番にじーっと読んでみている。

 開催後一週間経つと、全体的な書き込みの量などがさすがに少し落ち着いてきているかなあという印象。なんというか「乗り遅れてしまった感」もあり、それを補うためにもログをより読みこまなければならない。まあ、先週はイベント前ということもあり、珍しく物理的に忙しかったんでしょうがないけど。これから終了までがんばります。

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 最近読んだ本記録。

スティーヴン・ブルースト『勇猛なるジャレグ―暗殺者ヴラド・タルトシュ』

 一言でいうとハードボイルド・ファンタジー。副タイトルにもあるとおり、主人公のヴラドは凄腕の暗殺者。小さな竜のような生き物「ジャレグ」のロイオシュを使い魔として肩に乗せており、服の下にはびっしりと隠し武器を携帯している。

 妖術、呪術、瞬間移動、大いなる武器、17の家で成り立つ長命なドラゲイラ族、そこから帝位を継ぐ者の順番を示す「循環位(サイクル)」……等々、とにかくファンタジー的な設定がこれでもか! と綿密に組まれており、ちょっとした慣用句の使い方もきちんと世界観に則ったものだったりして感心することしきり。

 ヴラドは17の家のひとつである「ジャレグ家」(ドラゴン家、フェニックス家など、家名は全てこの世界の動物を元にしている)に属しているものの、それは父親が40年間貯めたお金で買ってくれた身分にすぎず、実際には「東方人」と呼ばれる普通の人間で、この帝国ではマイノリティーなんである。なのでよくドラゲイラの皆さんからいぢめられたり、瞬間移動に体がついていかずに具合悪くなったりとなかなか辛い日常を送っているのが哀愁を誘う。

 と、すっかりヴラドさんを気に入ってしまった次第なのだけど、難点があるとすれば、「死者の蘇生」も可能だという設定かなあ……。死後3日以内とか、頭部に重大な傷がないとか、幾つか条件はあるものの、妖術を使えば生き返ってしまうんですね。その分、「対象の魂を喰らい、蘇生を完全不可能とする武器」モーゲンティという存在に深みが出ているのでまだ良いですが、蘇生とか輪廻転生とかその辺が×な方は読まないほうが賢明かと。

 なんでもこのシリーズは9冊くらいが刊行済みで、翻訳されている『策謀のイェンディ』『虐げられしテクラ』も購入。続きが楽しみ楽しみ。

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